今月の主題 アルコール性障害のトピックス
治療の問題点
大酒家への薬剤投与
重田 洋介
1
,
石井 裕正
1
1慶大内科
pp.1396-1397
発行日 1976年10月10日
Published Date 1976/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206786
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アルコールは過去,現代を問わず嗜好品として,また人間関係の潤滑油として,さらには「心の憂さの捨てどころ」としてストレス解消剤の役割を果たしてきている.また,最近は人間関係,社会機構がますます複雑になってくるにつれ,精神安定剤や睡眠剤などの僕用量が著増傾向にあり,アルコールと精神安定剤などを併用する人も稀ではなくなってきている.そのようなとき,生体でアルコールと薬物がどのように作用し合い,その結果としてなにを予期すべきであろうか.本稿では,これらの点につき解説をしていきたい.
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