今月の主題 喘息の本質から治療まで
公衆衛生の立場からみた喘息
わが国の喘息の疫学
石崎 達
1
1国立予防衛生研究所・寄生虫部
pp.1514-1516
発行日 1974年12月10日
Published Date 1974/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205682
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気管支喘息の疫学を考える場合に,まず決めておかねばならないのは喘息の定義である.「気管支喘息とは発作性に起こる喘鳴を伴った呼吸困難で,可逆性に軽快し,くり返し起こってくる」と考えるのが普通で,肺気腫性あるいは肺線維症の呼吸困難,心臓喘息および肺の腫瘍などによる呼吸困難との区別が必要で,また肺気腫,慢性気管支炎で呼吸困難を伴わない喘鳴もあるので注意を要する.
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