今月の主題 肝硬変—今日の視点
肝硬変の問題点
肝硬変とHB(オーストラリア)抗原
大林 明
1
1阪医大第1内科
pp.848-849
発行日 1974年7月10日
Published Date 1974/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205477
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肝炎B(オーストラリア)抗原(HB抗原)は,現在のところ,肝炎B(HB)ウイルスの外被成分であろうといわれている.HBウイルスは急性肝炎のみならず,これの慢性感染によって慢性肝炎,肝硬変の発病を招くことは明らかであり,さらに原発性肝癌(ヘパトーマ)の発癌との関係が検討されつつある.
HB抗原が慢性肝疾患に検出される頻度は報告者によって差があり,慢性肝炎,肝硬変とも30〜60%である.
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