今月の主題 転換期に立つ検診
検診における正常値の評価
河合 忠
1
1日大臨床病理
pp.966-967
発行日 1973年8月10日
Published Date 1973/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204842
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ある一人の被検者から得られた医学的情報について,それが病的であるかどうかを判断するにはまず健康時のデータを念頭におかねばならない.すなわち,得られた検査結果が正常か異常かを判断する「物指し」が必要である.この「物指し」の役目をするのが正常値である.このように病的状態を知るのに欠くことのできない基本的な尺度である正常値であるが,残念ながら決して絶対的なものではない.
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