オスラー博士の生涯・6
マギル医学校時代—1870-72
日野原 重明
1
1聖路加国際病院内科
pp.262-265
発行日 1973年2月10日
Published Date 1973/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204626
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ホワード教授の感化
カナダ,モントリオール市のマギル医学校に在学中,オスラーが内科教授ホワード博士から受けた感化には絶大なものがあった.それまでの大学で指導を受けたジョンソン師とボヴェル教授に次いで3人目にめぐり会ったのが教育の恩人ホワード博士であった.—私はモントリオールで,気高い「継父」とも慕うホワード博士に出会った.ボヴェルとホワード博士,それに最初の師ジョンソン.私の成功は—諸君が望むところのものを得,またそれに満足しているという意味での私の成功は—全くこの3人の師のお蔭なのである.
これは晩年のオスラーが医学生を前によく語った言葉である.
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