特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
X.血液系
2.血液疾患の鑑別に役立つ臨床検査と注意
生化学検査に及ぼす溶血の影響
玄番 昭夫
1
1群大中検
pp.1383-1385
発行日 1972年7月5日
Published Date 1972/7/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204321
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
溶血血清とは
臨床検査で溶血血清とは採血以後の人工的に作られた血清のことをいっている.肉眼的に溶血とわかるのは,血清100ml中にHb量が20-30mg含まれているときで,これを微溶血といい,実際上この程度であるとほとんどの測定に干渉しない,しかし50-100mgHb/血清100ml以上の軽・中等度溶血が起きると,もはやその影響は無視できないものとなる.
Copyright © 1972, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.