特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
IV.肝・胆・膵
7.膵臓病の診かた
膵がん
小田 正幸
1
1信大内科
pp.1123-1126
発行日 1972年7月5日
Published Date 1972/7/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204225
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膵がんの診断は困難とされている.これは膵が腹腔内深部に位置し,その形も扁平であるため触診が困難であること,特別の自覚症が少ないこと,慣用の検査法が数種に限定されていたことなどによっていると思われる.最近この方面の研究の進歩により多少とも診断率が向上してきたが,なお十分とはいいがたい.
私は現状において,以下従来の診断法の認識を深めることと,特殊検査法の2点を強調したい.
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