小児診療
病気と入浴—特に気道疾患について
野村 雅雄
1
1共立蒲原総合病院小児科
pp.226-227
発行日 1972年2月10日
Published Date 1972/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204003
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毎日の診療,ことに外来診療で小児を診療する場合,最も多いというより,その大部分は気道感染症(気管支炎,肺炎を含む)である.そしてまた,母親からその時に受ける質問で最も多いのは,「食物の可否」と「入浴の可否」である.
したがって,われわれとしては,これらの質問に対し,なんらかの返答をしなければならないのであるが,相手は病児であり,「そっと寝かしておけば安全」で,なまじ積極的に何かすれば,その後で病状に変化が起こった場合,「そのために悪くなった」といわれかねないので,従来この種の返答は,とかく消極的否定的に傾きがちであったことは否めない.
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