内科医のための小児診療の手引き
新しい乳幼児の発疹性疾患
川崎 富作
1
1日赤中央病院小児科
pp.1082-1084
発行日 1971年6月10日
Published Date 1971/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203724
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私どもが小児の日常診療でしばしば遭遇し,しかも,診断の上で悩まされるのに発疹性疾患がある.いわゆる,古典的な発疹症(麻疹,水痘,猩紅熱など)は,一応診断基準がはっきりしている.しかし,これすら,最近はだいぶん病像に変化がみられ,診断に苦しむことも稀でない.まして,診断基準のはっきりしない発疹症ほど私どもを困らせるものはない.本稿に述べる2つの疾患は,乳幼児に好発し,日常の診療で時に遭遇する可能性があり,しかも,比較的明確な症候パターンを示しているので,目でみるだけで,一応診断が可能な疾患と考える.よって,ここに取り上げたしだいである.(新しいとは"古典的"に対比した意味と理解願いたい.)
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