今月の主題 小児疾患とキャリーオーバー診療
内科医がみる小児救急外来
発疹性疾患
中村 明
1
1千葉県こども病院感染症科
pp.240-242
発行日 1995年2月10日
Published Date 1995/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903489
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ポイント
●小児期の発疹症は紅斑性と水疱性とに大別される.
●さらに,discreteとconfluentとに分類し,confluentな紅斑の鑑別が重要である.
●好発年齢が限られた発疹症がある.たとえば,乳児期の突発性発疹,乳幼児期のブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群や川崎病,幼児から学童期の溶連菌感染症やアレルギー性紫斑病などがあげられる.
●ヘルペス属を除く多くのウイルス性発疹症は特異的治療薬はなく,またself-limitedである.ただし,麻疹のように併発症の多い疾患もあるので注意を要する.
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