救急診療
輸血ショック
鳥居 有人
1
1国立東京第一病院外科
pp.1200-1201
発行日 1969年11月10日
Published Date 1969/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202853
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現在行なわれている輸血の方法としては,保存血輸血がそのほとんどを占めている.血液型の判明している保存血が病院へ送付され,院内の輸血部・検査室もしくは受持医が,患者血液との間で交叉試験を行なって,その適合性を確認するため,不適合輸血(溶血性副作用)はまれである.しかしその発見が遅れれば,重篤な輸血ショックとなり,死の転帰をとる場合もある.これは医療上の過誤により惹起された緊急事態であり,人手不足の場合など,的確な処置を実施するのはなかなか困難である.
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