治療のポイント
眠剤の種類と使い方
田縁 修治
1
1関東逓信病院精神科
pp.1014-1015
発行日 1969年9月10日
Published Date 1969/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202795
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不眠は精神・身体的疾患の症状
眠剤はいうまでもなく不眠に対して用いられる薬剤である.不眠にもいろいろな性質のものがあり,完全な不眠はむしろ少なく,実際にはある程度眠っていながら,寝つきの悪いこと,唾眠の浅いこと,夜半の覚醒や睡眠時間の不足を訴えるものが多い.なかには相当長時間眠っていながら,主観的には睡眠不足を訴えるものもある.元来,睡眠時間は個体差・年齢・習慣などにも影響され,何時間眠れば正常であるという基準はないが,成人でだいたい6時間の睡眠が得られれば,日常の活動には全くさしつかえないと思われる.
不眠の原因にも種々あって,むしろ不眠はほとんどなんらかの精神的・身体的疾患の症状であると考えてよい,すなわち,
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