ずいひつ 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    忘却とは……
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                時実 利彦
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1東大脳研生理
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.614-615
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1968年5月10日
                  Published Date 1968/5/10
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202214
                
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覚えこんだら忘れない?
「忘却とは忘れ去ることなり。忘れえずして,忘却を誓う心の悲しさよ」—戦後の荒れすさんだ私たちの心に,明るさとやわらぎをとりもどしてくれた,NHKの人気番組,メロドラマの決定版「君の名は」(菊田一夫作)の冒頭のキャッチフレーズである。まだ忘れないでいる方も多いことと思う。
年のせいか,もの忘れをよくするようになつたと嘆く方があるが,そのくせ,昔のことは結構よく覚えていらつしやる。また,失恋の痛手のように,忘れようと思えば思うほど忘れられないことは日常の体験でよく知つている。まさに,「江戸の仇を長崎で」とか「遺恨なり十年一剣を磨く」である。
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