特集 病歴
心臓専門医によるConsultation—診療所見・診断書と患者への手紙
日野原 重明
1
1聖路加国際病院内科
pp.1727-1728
発行日 1967年12月10日
Published Date 1967/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202022
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この患者は45歳のときに中等症の高位側壁心筋硬塞にかかり,私の病院に入院して治療を受けた。以後抗凝血薬療法を3年つづけたところで,かれは商用でニューヨークに行くこととなつた。私はニューヨークの心臓専門医であるDr. M. J. Raisbeckに患者の病歴を届け,滞在中のかれのことを頼むとともに,Dr. Raisbeckのきたんのない意見を求めた。それに対して,
"I very much appreciate the opportunity of studying the clinical problem presentedby your patient and my notes herewithcover my findings and thoughts about him."という書き出しで,この患者の診断書と診察所見が以下のごとく整然と書かれて私に送られ,さらに診察後にこの患者に書き送られた手紙のコピーも同封されてきた。
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