第17回医学会総会速報・1 総会から医学の将来を展望する
医学の分化と総合をめざして—第17回日本医学会総会見聞
小酒井 望
pp.690-696
発行日 1967年5月10日
Published Date 1967/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201786
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「分科と総合」をめざして,第17回医学会総会が,4月1日から3日間,名古屋市において開催された。開会式は,4月1日,名古屋市・愛知県体育館に,約1万人の会員を集めて開幕。壇上には故勝沼精蔵会頭の遺影を飾り,会頭の意志を受けついで,神田副会頭を初めとして,準備に当たられた人々の大変な努力が,ここに実つた。その努力に会場の人々は惜しみない拍手を贈つた。
総会講演57。シンポジウム80題。外人講演16題。会場は21に分かれ,まさに名古屋の収容能力をあげてのマンモス学会である。このマンモス学会については,いろいろの批判もあろうし「医学会総会」の今後の課題ともなろうが,「20世期後半のめざましい医学の進歩のなかで,細分化された医学の領域を総合するところに方向を求めた」(神田副会頭の挨拶より)今学会の意図は一応の成功をみたといつてよかろう。(27頁総会速報参照)
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