診断のポイント 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    口渇
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                小林 勇
                                            
                                            1
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                  1東北大・鳥飼内科
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.825-827
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1966年6月10日
                  Published Date 1966/6/10
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201342
                
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生体は体内の水分が欠乏したとき,抗利尿ホルモン(ADH)分泌を介して腎からの水再吸収を増加させるが,これだけでは喪失を防ぐに十分ではない。このようなときに赤信号として渇感が生じ,水分摂取が促がされ,初めて水欠乏が是正されることになる。すなわち口渇多飲は間脳下垂体後葉-尿細管系とならんで,生体にとって体液量および滲透圧の維持に欠くことのできない重要な機構である。現在では口渇はAnderssonらの実験結果にもとづき,視床下部にあるとされる渇中枢(thirstcenter)から中枢性に生ずると一般に考えられている。渇中枢に対するおもな生理的刺激はADH分泌の場合と同じく,体液滲透圧の上昇か体液量の減少である。

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