器械の使い方
レントゲン器械の選び方
梅沢 勉
1
1警視庁健康管理室
pp.673-675
発行日 1966年5月10日
Published Date 1966/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402201304
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基本となる考えかた
よいレントゲン器械とは,器械そのものがりつぱで操作が簡単であるということではなく,診断上十分に満足されるフィルムが得られることである。このためには発生装置のみでなく付属器械について,また,診断に適した撮影条件が選定できることなどが考慮されねばならないが,とくにつぎの点について注意してほしい。なお,レ線器械といつても胸部直接撮影,間接撮影,断層撮影,胃部,骨像の撮影など,その診断用途により器械もいろいろであるが,ここでは胸部直接撮影に用いる器械に限定しておきたい。レ線器械としてもつとも広く用いられているからである。
1.胸部レ線診断は今後は結核症のほか,肺腫瘍,じん肺,気管支拡張症,肺化膿症,肺線維症,肺真菌症,肺炎,一過性浸潤,サルコイドージスなど,種々の疾患の鑑別が重要になつてきているので,肺尖撮影,横位斜位の撮影,高圧撮影が可能でなければならない。
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