EDITORIAL
もつと院内感染の認識を
小酒井 望
1
1順大臨床病理
pp.1309-1311
発行日 1964年12月10日
Published Date 1964/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200591
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本号には院内感染に関する2つの記事がある。永沢博士の「展望」と石山,土屋博士と私の「話合い」である。前者は病院管理者の立場から院内感染をどのように考え,その防止にどのような対策を立てるべきかを述べ,後者では主として外科の立場から現状と対策が述べられている。
院内感染は古くて新らしい問題である。もちろん医学の進歩とともに院内感染の様相も変貌して来たが,今日に到るもあとを絶たないところに問題がある。最近の病院のデラックス化は実にめざましいものがあるが,果してデラックス病院では旧式病院に比べて院内感染は激減したといえるであろうか。
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