メディチーナジャーナル 呼吸器
Hyperventilation Syndrome
梅田 博道
1
1東京医科歯科大学第2内科
pp.940
発行日 1964年9月10日
Published Date 1964/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200486
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hyperventilation syndromeは,心因性因子,身体的因子またはその両者の結合によつて起こる発作性の過呼吸と,それに伴う機能障害である。症状は中枢性および末梢性の神経血管性変化と筋肉性変化などを含み,きわめて多彩である。本症候群は比較的古くより注目されているDa Costa's syndrome,effort syndromeといわれるもののなかにも含まれており,従来考えられているほどまれなものではない。しかし,1953年Lewisによりhyperventilation syndromeに関する詳細な検討が報告され,一方精神身体医学のいちじるしい発達に伴い知見が広まつたのであろう。
Lewis, B. I.:The hyperventilation syndrome, Ann. Int. Med., 38:918, 1953, Lewis, B. I. Chronic hyperventilation syndrome, J. A. M. A., 155:1204, 1954
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