特集 すぐ役に立つ—呼吸器薬の標準的使い方
気管支喘息
【安定期の治療】
吸入ステロイド薬以外の使い方—ロイコトリエン受容体拮抗薬,テオフィリン,抗コリン薬など
山本 義孝
1
,
黨 康夫
1
1社会福祉法人同愛記念病院アレルギー呼吸器科
pp.1822-1825
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402200007
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ポイント
◎ロイコトリエン受容体拮抗薬は,気管支拡張作用とステロイドとは異なった抗炎症作用を併せもっており,鼻炎および下気道症状の両方の改善作用をもつ.
◎テオフィリンは血中濃度10〜20μg/mLにおいてPDE4阻害作用により気管支拡張作用を示す.より低濃度では,histone deacetylaseの活性化およびPI3Kの阻害による抗炎症作用が認められる.
◎長時間作用型抗コリン薬はまだ気管支喘息への適応はないが,喘息患者でICSと併用した際,LABAに劣らない気管支拡張効果が報告されてきており,今後,喘息治療薬としての有用性が期待されている.
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