特集 ここが知りたい循環器診療―パールとピットフォール
救急でよくみる循環器疾患
発作性上室性頻拍症への対応
藤生 克仁
1
1東京大学医学部附属病院循環器内科
pp.1670-1673
発行日 2014年9月10日
Published Date 2014/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107752
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パールとピットフォール
◎QRS幅の狭い上室性頻拍症は鑑別できなくてもベラパミルの投与で治療可能である.
◎救急で来院する上室性頻拍症の多くはカテーテルアブレーションの適応であり,後日,専門医を受診させる.
◎QRS幅の広い頻拍は,実際には上室性頻拍症であっても心室頻拍として治療してもよい.
◎β遮断薬や抗不整脈薬の継続投与は低血圧・徐脈による失神などを起こすことが少なくない.
◎上室性頻拍症でも失神をきたす場合があり,自動車運転制限が必要な場合がある.
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