特集 糖尿病患者を診る―治療と兼科のポイント
併存疾患からみた治療と兼科のポイント
【悪性腫瘍】
悪性腫瘍の経過にみられる高血糖とその管理
豊島 秀男
1,2
1自治医科大学附属さいたま医療センター総合医学1
2自治医科大学附属さいたま医療センター内分泌代謝科
pp.1438-1441
発行日 2014年8月10日
Published Date 2014/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107699
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ポイント
◎悪性疾患の経過における糖尿病診療では,患者の不安やストレスなど,個々の状況によってさまざまな配慮が必要となり,画一的な治療方針を提示することは困難である.
◎当該癌の治療に携わる科の担当医との連携により,患者の治療状況,メンタルについて把握することが,患者との良好な信頼関係を構築するうえで重要となる.
◎短期的な化学療法における最重要課題は化学療法を無事に施行することにあり,厳格な血糖コントロールを目標にするよりも,無用な低血糖をきたさないことのほうが重要となる.
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