連載 神経診察の思考プロセス 一般内科外来のカルテから・6
ろれつがうまく回らない
大生 定義
1
1立教大学
pp.1668-1671
発行日 2013年9月10日
Published Date 2013/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107003
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症例:高岡 靖(仮名)46歳男性
生来健康で職場の健診で異常を指摘されたことはない.酒は付き合い程度でタバコは吸わない.1年前から飲みこむ時に,違和感があった.総合病院の耳鼻科に受診し,のどの内視鏡検査や頸部MRIでも異常はないと言われたという.大学の非常勤講師をしていて,週に3回ぐらい2時間の授業をしているが,半年くらい前から,授業の初めの部分はそうでもないが,途中からろれつが回りにくい,言葉がもつれることに気がついた.改善せず,少しずつ悪くなるようなので,受診した.
問診票の診察前の血圧118/75mmHg,脈拍70回/分 整,体温35.4℃.
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