REVIEW & PREVIEW
ストレスと生活習慣病
中野 真宏
1
,
苅尾 七臣
1
1自治医科大学内科学講座循環器内科部門
pp.124-126
発行日 2011年1月10日
Published Date 2011/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104989
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現代はストレス社会であり,多くの人たちがストレスを感じている.ストレスという言葉には心理的,社会・環境的,身体的曝露が含まれている.ストレスの影響は個人差が多く,客観的評価は困難である.日本循環器学会による虚血性心疾患の1次予防ガイドラインでは,加齢,冠動脈疾患の家族歴,喫煙習慣,高血圧,肥満,耐糖能異常,高コレステロール血症,高TG血症,低HDLコレステロール血症,メタボリックシンドローム,精神的肉体的ストレスが危険因子として挙げられている.このように精神的ストレスが,循環器疾患の重要な危険因子であり,これまで臨床研究において,精神的ストレスが循環器疾患の発症に関与していることが示されている.
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