今月の主題 虚血性心疾患―プライマリケアは内科医が担う
臨床に役立つ最近のトピックス
血管内画像検査の進歩と展望
辻岡 洋人
1
,
谷本 貴志
1
,
赤阪 隆史
1
1和歌山県立医科大学循環器内科
pp.1640-1644
発行日 2010年9月10日
Published Date 2010/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104621
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ポイント
★動脈硬化の進展過程において,急性冠症候群の発症を予測・予防することは非常に重要な課題である.
★急性冠症候群の責任病変となりうるプラークは,一般的に脆弱性プラーク(vulnerable plaque)と呼ばれるが,その診断にあたってはプラークの大きさなど量的診断のみならず,プラークの組織性状や線維性被膜の厚さなどを含めた質的診断が重要である.
★血管内画像検査の進歩により,冠動脈プラークの微細な構造の観察が生体内で可能となった.
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