連載 聖路加Common Diseaseカンファレンス・16
―消化器内科編―血便から鑑別疾患を考えよう
鈴木 祥子
1
,
藤谷 志野
1
,
飯塚 雄介
2
1聖路加国際病院内科
2聖路加国際病院消化器内科
pp.1334-1340
発行日 2008年7月10日
Published Date 2008/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402103437
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血便の診断 まずここを押さえよう
①便の回数,性状を問診し,どのような血便なのか実際に直腸診をして確認をすることで,出血部位を推定する.
②随伴症状(腹痛,発熱,下痢の有無)の確認,消化管出血の既往歴,生活歴(渡航歴や食べ物など),薬剤服用歴,基礎疾患,性生活歴,月経との関連などの問診から原因疾患を推定する.
③血便の原因には,腹部大動脈破裂の穿破や上腸間膜動脈閉塞症のような緊急性の高い疾患も含まれる.
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