今月の主題 慢性心不全を最近の知見から整理する―病態生理から治療まで
心不全の診断法
心臓超音波の利用法とピットフォール
神崎 秀明
1
,
中谷 敏
1
1国立循環器病センター内科心臓部門
pp.1837-1841
発行日 2004年11月10日
Published Date 2004/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101160
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ポイント
前壁や後壁に局所壁運動異常がある場合,左室径短縮率(FS)は左室全体の機能を反映していない.
心エコー図Simpson法での計測は,カテーテルによる左室造影と比較して左室容積は低めに算出されるが,左室駆出率(EF)はおおむね同じである.
僧帽弁流入波形の拡張早期波(E波)の減速時間(DcT)の短縮は,左室拡張末期圧(LVEDP)の上昇を反映している.
中心静脈圧(右房圧)は下大静脈の径と呼吸性変動からある程度推定される.
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