今月の主題 腹部疾患をエコーで診る
臓器・疾患別アプローチ―ワンポイントレクチャー
〈腎(解剖と破格)〉
dromedary hump(ひとこぶ駱駝のこぶ)
入江 健夫
1
,
宮本 幸夫
1
1東京慈恵会医科大学放射線医学
pp.244
発行日 2004年2月10日
Published Date 2004/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100952
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左腎上極の外側部分が脾に圧排されるため,腎中部が外側に突出して腫瘤様に見えることであり(図1),多くは脾腫を伴う.ひとこぶ駱駝腎(dromedary hump kidney)とも呼ばれる.腫瘍との鑑別では,突出部分が皮質のエコーレベルと同じであり,カラードプラにおいて同部位の弓状脈管などの腎実質の構造に異常を認めないことで容易である.
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