今月の主題 臨床行動に結びつく検査戦略
よくみる疾患の効果的な臨床検査
大腸癌
小林 清典
1
,
五十嵐 正広
1
,
勝又 伴栄
1
1北里大学東病院消化器内科
pp.818-820
発行日 2004年5月10日
Published Date 2004/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100804
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ポイント
大腸癌のスクリーニングに有効な臨床検査は,免疫学的便潜血検査である.進行癌では80~90%で陽性になるが,早期癌での陽性率は低い.
血便などの臨床症状を認めた場合や大腸癌のhigh risk群には,最初から大腸内視鏡検査を行うべきである.
血清CEAなどの腫瘍マーカーは,スクリーニングには不向きであるが,手術や化学療法の効果判定や再発の予測などに有用である.
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