連載
目でみるトレーニング
藍沢 隆雄
1
,
正木 康史
2
,
金子 佳賢
3
1東京北社会保険病院総合診療科
2金沢医科大学血液免疫内科
3新潟大学大学院医歯学総合研究科内部環境医学講座腎・膠原病内科学分野
pp.713-718
発行日 2004年4月10日
Published Date 2004/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100780
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
問題 367
症 例:64歳,男性.
主 訴:発熱,黄疸,下血.
既往歴:海外渡航歴なし.
現病歴:2週間前より右季肋部痛と39℃の発熱が出現し,A病院受診.血液検査にてWBC 17,600/μl,CRP 29.9mg/dlと著明な炎症と,腹部CTにて盲腸から上行結腸壁の肥厚と肝両葉に複数の占拠性病変を認め,入院.注腸造影,肝生検などの検査が行われたが,1週間前より黄疸を認め,断続的に新鮮血の下血が続いた.昨日,右下腹部の激痛とともに,ショックとなり当院へ転院となった.
身体所見:意識JCSⅡ-10,体温39.2℃,血圧112/60mmHg,脈拍130/min・整.結膜;貧血様.黄疸あり.胸部;心肺に異常なし.腹部触診にて肝を右季肋下2横指触知する.右下腹部に圧痛あり.腸雑音減弱.四肢に浮腫なし.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.