今月の主題 急性冠症候群へのアプローチ
急性冠症候群の治療
【ST上昇型急性冠症候群】
血栓溶解療法とカテーテル治療の比較
大嶋 秀一
1
1熊本中央病院循環器科
pp.2131-2134
発行日 2005年12月10日
Published Date 2005/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100390
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ポイント
急性心筋梗塞症(AMI)に対する血栓溶解療法には,経カテーテルから行うintracoronary thrombolysis(ICT)と経静脈的なintraveneous coronary thrombolysis(IVCT)に分けられる.さらにマイクロカテーテルから冠血栓に直接噴霧できるPIT(pulse infusion thrombolysis)が開発された.
AMIに対する急性期治療は,カテーテル治療が血栓溶解療法より短長期予後は優れている.
AMIの急性期治療では,末梢塞栓に伴うno-reflowを予防することが重要であり,PITや血栓吸引/末梢保護療法が有用である.
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