公衆衛生人国記
埼玉県—公衆衛生行政の開拓者たち
荻野 淑郎
1
Yoshiro OGINO
1
1埼玉県立小児医療センター
pp.124-126
発行日 1990年2月15日
Published Date 1990/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902899
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
埼玉県の概況
埼玉県は関東平野の西部に位置し,総面積377.801km2の内陸県で,地形は,西部の山地(総面積の約1/3)と中央から東部の平野(総面積の約2/3)に大別される.気候は,比較的温暖で水利にも恵まれていたので,かつては農業が盛んで農業県といわれてきたが,首都に隣接しているという立地的条件から,昭和30年代からの国民経済の高度成長と歩調を共にして,工場や住宅団地等の進出がめざましく,著しく変貌してきた.
県勢の急速な発展とともに,社会環境の悪化,生活環境施設の立遅れ,公害の発生,交通事故の多発等,都市化に伴う保健衛生の問題が発生し,基盤整備を含む衛生行政需要の増大は顕著であった.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.