特集 ヘルスプロモーションの実践・2
ヘルスプロモーションの進め方—都会と農村での違い
岩永 俊博
1
,
鳩野 洋子
2
,
カマル AM モスタファ
3
,
石井 敏弘
1
1国立公衆衛生院公衆衛生行政学部
2国立公衆衛生院公衆衛生看護学部
3国立公衆衛生院
pp.324-331
発行日 2001年5月15日
Published Date 2001/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902500
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
今回の課題を考える前に二つの点を明らかにしておく必要がある.一つは,ヘルスプロモーションの進め方とは何かということである.そしてもう1点は,そのヘルスプロモーションの展開方法を考える際の都市と農村との違いはどのように捉えるべきかということである.
ヘルスプロモーションについては,1988年WHOからヘルスプロモーションに関する憲章として提示され,「人々が自らの健康をコントロールし,改善することができるようにするプロセスである」1,2)と記載されている.つまり,公衆衛生活動を進める際に,その戦略プロセスとしての重要な考え方が示されているといえる.本稿のテーマについてもヘルスプロモーションの進め方というより,ヘルスプロモーションの考え方に基づいた保健活動の進め方としたほうが適当なのかもしれない.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.