報告
栃木県における3歳児の両親を対象としたスギ花粉症に関する調査
大木 いずみ
1
,
谷原 真一
1
,
尾島 俊之
1
,
中村 好一
1
,
柳川 洋
2
1自治医科大学保健科学講座疫学・地域保健学部門
2埼玉県立大学
pp.297-302
発行日 2000年4月15日
Published Date 2000/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902288
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近年,アレルギー疾患への関心は非常に高く,その発症頻度も増加しているといわれている.スギ花粉症は,毎年スギ花粉の季節に症状に悩まされ日常生活や社会生活に大きな影響を及ぼしかねない.同じスギ花粉に曝露していてもスギ花粉症を発症する人とそうでない人がおり,それらの発症には遺伝的素因,環境因子など様々な要因が関与していると考えられる.
本研究は定義された地域住民を対象に,1)スギ花粉症の有症者の割合(地域差,性差,年齢差)を明らかにすること,2)スギ花粉症の主要症状の出現頻度,月別,時間帯別,日常生活場面別出現頻度を明らかにすること,3)重症度(生活に及ぼす影響)および症状を軽快するための手段を明らかにすることを目的とした.
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