報告
外来診療時における禁煙指導の効果
稲葉 静代
1,2
,
棚橋 聰子
3
,
操 厚
4
,
安福 嘉則
5
1岐阜大学医学部公衆衛生学教室
2名古屋市瑞穂保健所
3棚橋耳鼻咽喉科
4操外科病院
5洞戸村国保診療所
pp.298-301
発行日 1999年4月15日
Published Date 1999/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902071
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近年,喫煙問題が大きく取り上げられるようになつた1).体系的な禁煙指導プログラムの開発などにより,職域や禁煙教室で効果を上げているが2,3),それらは禁煙志願者のみを対象としていたり,特別な状況下での集中的な禁煙プログラムであるなど,その使用はある程度の制約を受けている.一方,検診時や人間ドックの際に行う一般的な禁煙指導の効果についての報告は少なく,集中的な禁煙プログラムに比べて成功率は低いものの,広範に対象者を設定できる利点がある4,5).
受診者がなんらかの症状をもって来院する一般医療機関においては,簡便な指導であっても禁煙に成功しやすいのではないかと考えられる.そこで今回われわれは外来診療時における医師による禁煙指導の効果評価を試みた.
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