特集 公衆衛生の視点からみた事故予防
薬物中毒の予防
山下 衛
1
1筑波大学臨床医学系救急部
pp.275-278
発行日 1998年4月15日
Published Date 1998/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901870
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薬物を含めた化学物質の中には毒性の強いものもあり,誤飲事故を予防することが大切である.予防対策を考えるためには,事故状況を分析し,対応策を講ずることが実際的である.中毒事故件数では,子どもの事故が一番多く,次いで成人,老人の順であるが,年齢構成で補正すると成人より老人の頻度が高い.
さらに,小児や老人では不慮の事故として発生する中毒事故が多く,ここでは,小児や老人の事故状況とそれをふまえた予防対策について述べる.
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