特集 小児期の成人病
小児期の成人病の疫学
遠藤 和男
1
,
園田 裕久
1
1新潟大学医学部衛生学教室
pp.845-849
発行日 1996年12月15日
Published Date 1996/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901603
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小児期の成人病といっても様々な疾患が想定されるが,本編ではその中核をなしていると思われる,①肥満,②若年性高血圧(未だに高血圧症とは言いがたい)および③脂質高値(HDLコレステロール低値)について,とくに親子関係や遺伝を中心とした記述疫学について述べることにする.それぞれの病態は複雑にからみ合っており,増悪因子も共通と考えられる場合が多いので,上述した3疾患の相互関係や,進展にあたっての増悪因子について図1に示した.
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