特集 少子化時代への対応
子育て支援の実態—東京の子育てグループの調査から
田中 ひろ子
1
1東京都母子保健サービスセンター
pp.387-391
発行日 1995年6月15日
Published Date 1995/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901277
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
近年,核家族化と少子化に伴い,育児を取り巻く環境は大きく変化してきた.特に「少子化」による社会問題として,初めての出産・育児に際して不安を持つ母親が過去より増加してきていることは多くの調査で明らかにされている.このような背景のなかで,多くの母親たちが元気に,楽しく子育てをしており,都内でも数多くの子育てグループが生まれてきている.これらの子育てグループの自然発生が進む中で,公的な場での育児支援の必要性があげられ,すでに様々な形で育児支援策が推進されてきている.しかし,実際に活動している子育てグループの実態は十分把握されていないのが現状であって,これらの子育てグループに対しての育児支援をどう行っていくかが今後の課題の一つである.
そこで,われわれは地域で実際に活動している個々の子育てグループの実態を把握することと,今後の育児支援の基礎資料を得る目的で1994年1月から2月にかけて,東京都内の子育てグループの実態調査を行った.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.