特集 国際化と産業保健
外国人労働者と社会保障
保原 喜志夫
1
Kishio HOBARA
1
1北海道大学法学部
pp.329-332
発行日 1993年5月15日
Published Date 1993/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900802
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◆はじめに
日本で働く外国人の負傷,疾病,身体障害および死亡(以下,傷病等という)につき,社会保障法等の日本の法令によりどんな保護がされているか,またどのような保護がなされるべきか.これはかねてより存在する重要な問題であるが,このたびの外国人労働者の実習制度の導入により,問題が一層複雑化するおそれがある.われわれは,国際協力と在留外国人保護のたあにも,またわが国の社会の安定を維持する上からも,この問題をしっかり考えておく必要がある.
一口に,日本で働く外国人といっても,その就労方式ないし雇用形態は各様であり,以下,これを類型化して検討することにしたい.
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