特集 老人保健福祉計画策定のノウハウ
宮崎県門川町の地域保健福祉計画—やすらぎと生きがいのある福祉のまちづくり
金丸 親治
Shinji KANAMARU
pp.114-116
発行日 1993年2月15日
Published Date 1993/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900745
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◆はじめに
現在わが国の人口構造は,平均寿命の伸長と出生率の低下により高齢化が急速に進んでおり,21世紀初頭には4人に1人が65歳以上という,超高齢化社会を迎えようとしている.門川町においても例外ではなく,加えて経済社会の変革により若年層の流出という要因が加わり,老年人口比率は平成元年には14%となり,県平均を0.3ポイント上回って高齢化が着実に進行している.この傾向は今後一段と進み,平成12年には20.7%程度に達するものと予想される.このような中を町では,これまで在宅福祉の拡充,社会福祉施設の整備,民間福祉活動の振興を中心として社会福祉の充実,整備を図ってきたが,さらに「やすらぎと生きがいのある福祉のまちづくり」を,町政の主要な柱の一つとして推進するため,新たな社会福祉の展開を図っていくことになった.このため,地域福祉の拠点づくりによる在宅福祉および施設福祉施策の充実強化に重点をおき,老人・身体障害者等を中心とする,町民の保健,医療福祉を総合した計画を策定すべく,住民意識・高齢者の生活実態および意識調査を実施した.
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