特集 21世紀に向けたヘルスマンパワー計画
ヘルスマンパワーの育成と実践—宮崎リハビリテーション学院
大野 和男
1
Kazuo OHNO
1
1財団法人潤和リハビリテーション振興財団
pp.557-559
発行日 1992年8月15日
Published Date 1992/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900628
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◆はじめに
現在は多種多様のニーズが生まれ,そこにはそれなりの役割を担うマンパワーが求められている.保健医療福祉の領域においても,疾病構造の変化や高齢化の進行によって,従来とは異なった視点からのマンパワーの解決が求められている.ことに,国が打ち出した「高齢者保健福祉10ヵ年戦略」(いわゆるゴールドプラン)の策定によって新たなニーズが顕在化し,これを解決するためのマンパワーの見直しが急テンポで進められている.
リハビリテーション(以下「リハビリ」と略す)専門職である理学療法士(同じくPT),作業療法士(同OT)の養成定員も従来のおおよそ2倍に,平成7年度までに漸次引き上げられる予定である.
本学院は,昭和57年4月に定員30人で開設,今年4月で11年目を迎えたが,国のこうした要望に応え,すでに定員60名(1クラス30名の2クラス)に今年4月から増員したところである.
したがって与えられた執筆分野は「マンパワーの育成の実践計画」とあるが,過去10年間の実践を振り返り,高齢社会におけるPTの養成のあり方を今一度考えてみたい.
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