特集 日本の人口・世界の人口
これからの母子医療—人口問題の視点を中心に
小林 登
1
Noboru KOBAYASHI
1
1国立小児病院
pp.30-35
発行日 1992年1月15日
Published Date 1992/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900501
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筆者が座長をおおせつかっている「これからの母子医療に関する検討会」での討議をふまえて,人口問題の立場から「これからの母子医療」を論ぜよという編集子の求めである.発表の場が公衆衛生誌なので,この立場も考えると,論文をまとめるにあたって難しさを感ぜざるを得ない.
まず第一に,検討会の討議をふまえてという編集子の要請であるが,少なくとも表向きは,この会には人口問題という視点はない.むしろ,長寿社会問題を中心に動いている医療の中で,母子医療の今後のあり方を検討せよというのが当局の考えのようであった.
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