特集 中小企業の健康問題
理容・美容従事者の健康管理
熊木 敏郎
1,2
Toshiro KUMAKI
1,2
1社会保険葛飾健診センター
2日本医科大学
pp.452-457
発行日 1990年7月15日
Published Date 1990/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900128
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■理容・美容業の変遷
理容・美容業は近年まで,中小企業の中で最小規模の事業所であった.しかしこのところの人口都市集中化に伴い,大都市を中心に事業所の大型化が起こってきている.総理府統計局が行っている環境衛生関係調査資料をみると,常時雇用者数2人以下の事業所は次第に減り,3〜4人,5〜9人の雇用者を持つ事業所が増えた.
理容所数はこの10年間ほとんど横ばい状態であるが,美容所数は昭和50年代にすでに理容所数を上回り,年々着実に増加している.そして資格を持つ従業者数も増え,昭和63年度において従業理容師数は約24万人,従業美容師数は約31万人となっている.
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