新・視点
保健師による新たなコミュニティデザインが地域にイノベーションをもたらす
桂 敏樹
1,2
1天理医療大学
2京都大学
pp.206-207
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209592
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ビジョンはあるか—日本が超長寿社会をどう生き抜くかが,世界中の注目の的
わが国では,公衆衛生上のさまざまな問題が顕在化している.その中で,日本の魅力は世界一の健康寿命の長さであり,世界は超高齢社会のトップランナーである日本が高齢化社会の課題をどう乗り越えていくかに注目している.日本には,長寿社会における課題先進国として世界のリーダーとなれるチャンスがある.世界中から注目されている今だからこそ,政策提言と将来構想が求められる.
いつの時代も「人の欲求は質の高い生活と豊かな人生を享受すること」である.Well-beingは難解な課題であるが,ライフコースを通じて世界中の誰にも共通し,超長寿社会ではより大切にすべきビジョンであろう1).健康の社会的決定要因が,教育,ヘルスケア,近隣・居住環境,社会・コミュニティ状況,経済的安定にあること2)から,超長寿社会では地域づくりの重要性を改めて再認識する.
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