特別寄稿
熊本地震における公衆衛生活動—DHEAT先行事例報告と今後の課題—佐賀県による阿蘇保健所への支援活動とその後の議論を通して
中里 栄介
1
1佐賀県唐津保健所
pp.689-693
発行日 2016年9月15日
Published Date 2016/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208511
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佐賀県は,熊本県の職員派遣追加要望をもとに全国知事会からの派遣要請を受け,災害時健康危機管理支援チーム(Disaster Health Emergency Assistance Team;DHEAT)先行事例を阿蘇保健所に派遣した.チームは医師1人,保健師1人の小規模編成であり,2016年4月23日〜30日の間に2チームを派遣した.主な活動場所は阿蘇保健所であり,その活動は保健所長に寄り添い,所長のマネジメント活動を補佐するものであった.活動概要と成果について報告するとともに,その後の全国保健所長会等での議論を通して見えてきたDHEAT構想普及への課題についても私見を交え付記する.
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