日本列島
ぎふ中部未来博終わる—岐阜
井口 恒男
1
1岐阜県衛生環境部
pp.247
発行日 1989年4月15日
Published Date 1989/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207911
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昭和63年7月8日に岐阜市内,長良川畔の会場で開幕した「ぎふ中部未来博」は73日間の全日程を終了し,9月18日無事閉幕となった.
当博覧会は当初の入場者見込数の250万人を大きく越え,4,074,511人の入場者数となり,大盛況のうちに終わった.成功の理由として,①全県ぐるみで取り組まれたこと,②21本のパビリオンの多くが子供を中心とした内容のものであり,わかりやすく楽しいものであったこと,③休憩所,水飲み場,トイレ(男115,女205,身障者13)などの数は全国の各博覧会中最も多く,地下水を利用し暑さ対策に万全を期すなど,気配りの上でも全国一と評価されたこと,④昭和57年の構想から十分な時間がかけられ,過去の博覧会の欠点克服に全力を挙げたこと,⑤イベント業界に任せず,県民や県内関係者のアイデアを盛り込み,自主製作に力点を置いたことなど,県民総参加であったところが最大の成功要因であったといえよう.
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