日本列島
ぎふ中部未来博と衛生行政—岐阜
井口 恒男
1
1岐阜県衛生環境部
pp.393
発行日 1988年6月15日
Published Date 1988/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207703
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昭和63年の日本列島は空前の博覧会ブームとなっており,全国10数カ所で開催が予定されている.
岐阜県では7〜8年前,1988年オリンピック誘致で名古屋がソウルに敗れた際,オリンピックに代わるべきイベントの必要性が叫ばれ,その後,中部各県の協力を得ながら「ぎふ中部未来博」を開催することが決定された.その後着々と準備が進められ,昭和62年末には,岐阜市内長良川河畔の岐阜県総合運動場において,20本のパビリオンをはじめ約100本のイベントなどの実施が決定されている.会期は7月8日から9月18日の73日間となっており,200万枚近くの前売券もほぼ売り尽くされている.博覧会事務局では250万人の入場者を目標に諸準備を進めているが,各パビリオンが未来の中部地方や岐阜県の,夢の多い映像や展示品を用意しており,イベントも,国内で初めての富田勲氏のシンセサイザーとレーザー光線による野外大コンサートや,ミス・インターナショナルの選考会をはじめ各種のイベントが企画されており,目標以上の来場者が予想される.健康部門においても,2本のパビリオンが21世紀を担う子供たちを対象にした企画となっており,我々衛生行政従事者にとっても興味をさそうものである.
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