特集 地域社会と医師会
母子保健と医師会
畑 啓一
1
Keiichi HATA
1
1川崎市医師会
pp.484-488
発行日 1983年8月15日
Published Date 1983/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206735
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■はじめに
近年核家族化が進み,少産の傾向が顕著になり,かつての母子保健健診体系は質的転換を迫られ,すべての子供が身体的にも精神的にも健やかに育つよう,強く求められるようになった.小児保健においては,乳幼児発達神経学,出生前小児科学などの発達により,単なる身体的健診のみならず,発達神経学の知識を加味した,より高度の健康診査に発展しつつある.
伝染病対策として予防接種が必要であるが,事故発生時のトラブルの急増のため,医師は安心して予防接種に従事しうる状況ではない.いかにして早期に,しかも安全に実施するか,その方法をめぐって各地で苦心している.
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