日本列島
健康増進センター需要がのびる
伊波 茂雄
1
1沖縄県保健医療福祉事業団
pp.244
発行日 1986年4月15日
Published Date 1986/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207240
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沖縄
沖縄県には(財)沖縄県保健医療福祉事業団により設置運営されている,沖縄県総合健康増進センターがある.同センターは昭和56年2月にオープン,「健康な人をより健康に」をモットーに,厚生省の示した「技術指針」に沿い,一部は独自の方法を加えて①健康度測定,②運動指導と実践(トレーニング室,温水プール,体育館,格枝室),③栄養・休養指導を行ってきている.また,年に2回,主として離島や郡部の町村において移動健康教室を開催し,健康度測定(体力測定,医学検査,食栄養診断)と運動の実践指導を実施して地域住民から歓迎されている.
同センターの利用状況は昭和56年度17万2,211人(1日平均655人),57年度23万3,597人(同737人),58年度27万1,860人(同804人),59年度28万8,675人(同892人)と,健康づくりブームを反映して着実に利用者が増加してきた.しかし60年度は28万5,448人(1日平均823人)とやや前年度を下回った.これはスイミングプール等のスポーツ施設が各地に次々とできたことによるもので,健康づくりブームは年々広がりを見せている.同センターは毎日9時から21時まで(土.日曜日も含めて)オープン(但し健康度測定は月-金曜日),各種スポーツ教室も計画実施されているほか,3年前から特別教室として公立病院医師とタイアップした喘息児童水泳鍛練教室も実施され,好成績を上げている.
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