特集 第21回社会医学研究会総会報告
一般演題305〜309抄録
山田 信也
1
,
福地 保馬
2
1名古屋大学医学部公衆衛生学教室
2滋賀医科大学予防医学教室
pp.151-156
発行日 1981年2月15日
Published Date 1981/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206255
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305.はきもの家内作業者の労働環境と健康状態
昭和30年代のベンゾール中毒事件以来,はきもの家内作業者の労働実態と健康状態については十分につかまれていない.その中で,ノルマル・ヘキサンによる多発性神経炎の多発(昭和39年・三重)や女子中学生の中毒事例(昭和52年・大阪)など,依然として作業環境が不備なために起こる有機溶剤中毒の発症が懸念されている.
演者らは,東京台東区内のはきもの家内作業者の労働環境と健康状態について,アンケート調査や有機溶剤の環境測定,健康診断を労働組合の協力を得て実施したが,その結果,以下のような現状を把握した.
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